ちなみに、家族や友人から「ちょっとした相談ごと」「身の上話」を聞くにあたっての、やってはいけない3つのことを挙げておきましょう。仕事とプライベートでは相談のレベルや深刻さが異なりますが、普段から意識して「相談を聞く心構え」「人の話に耳をかたむける姿勢」を鍛えておくことは、仕事の場面でも大いに役立つのです。
この3つはやってはいけない!
1.知りたいことを聞かない
離婚にしろ、転職にしろ、恋愛にしろ、多くの相談者は、気持ちがかなり落ち込んだ状態で「ちょっと話を聞いてほしい」と泣きついてくるわけです。そういうときにやってしまいがちなのが、自分の興味・関心を優先してしまうこと。「なんで離婚したいの?」「転職って、どこに?」「あれ、彼女なんていたっけ? いつから?」などなど、相手が話したいことではなく自分が知りたいことばかりを聞き出すのは、「相談される力」が低いと言わざるをえません。
2.アドバイスしない
意外かもしれませんが、相談の序盤であっさりとアドバイスをしてしまうのも、いただけない行為です。「夫婦ってのはそういうもんだよ」「今は時期が早いんじゃないかな。だって俺だってね……」などと、忠告やアドバイスをして悦に入るのも、失格。相手が全部言い終わるまで聞き役に徹して、「なにかアドバイス、ありますか?」と言ってくるまで「泳がせる」余裕が大事です。
3.ほかのことを考えない
結局のところ、親身になって相談に乗るということは、どれだけ相手の立場にシンクロできるか、です。話を聞きながら「お腹空いたなあ」とか、「この部屋の壁紙変わったかな?」とか、「え、こいつって彼女いたんだ。いつのまに?」とか、「また同じ話してるよ」とか、頭の中で独り言を言っていてはいけません。聞くと決めたらとことん聞く。頭を空っぽにして、相手の発言を一字一句を覚えるように聞く。この姿勢が欠かせません。
「相談」という言葉には「する(持ちかける)」と「される(受ける)」の両面があります。するほうは、躊躇せず積極的に、されるほうは、相手に同化するぐらいの気持ちで、それぞれを高める努力を怠らないようにしたいものです。
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