春先のことになりますが、ある高学歴女性タレントが「私たち夫婦は自分の力で学歴をつかみとってきたという誇りがある」「努力の証明書として学歴がある」と発言。「学歴自慢かよ?」とネット上で炎上する騒ぎがありました。
学歴に関するこうしたトラブルは、絶えることがありません。学歴は、自分の力でどうにかなるような、それでいて動かしがたい過去のようでもある。さらに、企業社会においては、実質的な価値はないとされているものの、信奉している層も根強くいる。ですから、強いコンプレックスを感じる人も少なくないのです。
東大生は学歴コンプレックスがない?
以前、ある慶應大学出身の人が「東大出身の人は学歴コンプレックスがないから、話しやすくて好ましい」と語っているのを聞いたことがあります。
いわく、彼は学生のころからいつも「いいよな、慶應は。どうせ俺なんか……」というひがみに満ちた言葉をぶつけられてきて、そのたびに居心地の悪い思いをしてきたのだとか。
それに比べて東大出身の人はそうした学歴コンプレックスにとらわれていない(ことが多い)。なので、学生時代の思い出など、気にせずフラットに話せて気持ちがいい、というのです。こうした「コンプレックスを持たれる側の悩み」というのは、なかなかフォーカスのあたることのないテーマです。
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