去る4月24日、ついにApple Watchが発売になりました。いち早く入手したファンのレビューがネットでも話題になっています。iPhoneやiPadが発売されたとき同様、今後多くの職場で、自慢げに見せびらかす人が現れることでしょう。
さて、こうした高機能のガジェットやハイスペックの新製品に心を揺さぶられるのは、男性のほうが多いのは、興味深い傾向です。
家電のカタログや自家用車のサイトに見入っては、「こっちのほうがいい」「いや、あっちのほうが買いだろう」と、何日でも検討・議論できるのが男というものです。
入手して使うだけでなく、人に自慢して、語って初めて、満足感を得ることができる。ですからこうした大人向けの「オモチャ」には、したり顔で語れるようなうんちくや、誇張されたブランドストーリーが欠かせません。
「コンプリート欲求」に「レア訴求」……
さらには、ちょっとした色の違いやサイズ違いでラインナップを展開するのも、各メーカーのお約束。現代人に受け継がれた狩猟本能とも言うべき「コンプリート欲求(全部そろえたい)」を刺激するのです。
狩猟本能といえば「レアで入手困難」というのも、男たちにとってはたまらない要素。周囲の人に先んじていち早く手に入れたい。手に入れた後は見せびらかしたい。そんな、純粋無垢な欲望の前には「よく考えると、使わない」「そんなにたくさんは、要らない」といった冷静な判断は野暮というものです。
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