AppleWatchに熱狂する男たちの心理とは? ガジェット好きな男と、冷めた目で見る女

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だから男たちは、同じような時計や靴をバージョン違いでいくつも購入し、職場では名誉や名声といった使い道のないステータスに固執し、なにかといっては記念品を作りたがる(ややもすると配りたがる)というわけです。心当たりがありますよね?

男と女で異なる「所有欲」

一方、女性たちはというと、そのような使えないものに群がる男の気持ちを理解できません。

もちろん彼女たちも「所有欲」はありますが、「使わないものを熱狂的に収集する」心理を持ち合わせていないのです。細かなスペックの違いなんてどうでもいいし、大枚をはたいてオモチャを買うぐらいならもっといいものを買いたい。これはよく指摘される「男女の違い」の中でも、かなり特徴的なものです。

逆に彼女たちがはまりがちなのが、「使えるものを捨てられない」というワナです。

「まだ使えるからもったいない」「いつか使うかもしれないからとっておきたい」……こうした焦りに突き動かされるので、「本当にそれって、使う?」「いざというときには、新しいものが欲しくなるはず」といった冷静な判断は、どこかへ行ってしまいます。

こうして女たちは、大量の紙袋や文房具を「使えるから」ととっておき、腐れ縁の友人関係をきっぱりと整理することもできず、職場で男性から押しつけられた趣味の悪い記念品も、なかなか捨てられずにいます。

「アップルでは初めてのウエアラブル端末」「時間の使い方を進化させる時計」と話題のApple Watchですが、「そもそも腕時計なんて、イマドキしないよね」「ジョギングする習慣もない」などと突き詰めていけば、「使えないモノ」の最たるもの。それでも欲しくてたまらないのが男だし、それを理解できないのが女です。

というわけで、自慢するほうは、「興味ないかもしれないけど……」ぐらいの謙虚さを持ち、自慢されるほうは、冷たくあしらうのではなく「すごいですね!」ぐらいは言ってあげましょう。自分とは違う価値観を容認する、というのは、人づきあいの基本中の基本なのですから。
 

五百田 達成 作家、心理カウンセラー

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いおた たつなり / Tatsunari Iota

米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー、株式会社 五百田達成事務所代表。35万部を突破した察しない男 説明しない女シリーズ、『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「職場の人間関係」を主なテーマに執筆や講演を行う。

 

 

 

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