だから男たちは、同じような時計や靴をバージョン違いでいくつも購入し、職場では名誉や名声といった使い道のないステータスに固執し、なにかといっては記念品を作りたがる(ややもすると配りたがる)というわけです。心当たりがありますよね?
男と女で異なる「所有欲」
一方、女性たちはというと、そのような使えないものに群がる男の気持ちを理解できません。
もちろん彼女たちも「所有欲」はありますが、「使わないものを熱狂的に収集する」心理を持ち合わせていないのです。細かなスペックの違いなんてどうでもいいし、大枚をはたいてオモチャを買うぐらいならもっといいものを買いたい。これはよく指摘される「男女の違い」の中でも、かなり特徴的なものです。
逆に彼女たちがはまりがちなのが、「使えるものを捨てられない」というワナです。
「まだ使えるからもったいない」「いつか使うかもしれないからとっておきたい」……こうした焦りに突き動かされるので、「本当にそれって、使う?」「いざというときには、新しいものが欲しくなるはず」といった冷静な判断は、どこかへ行ってしまいます。
こうして女たちは、大量の紙袋や文房具を「使えるから」ととっておき、腐れ縁の友人関係をきっぱりと整理することもできず、職場で男性から押しつけられた趣味の悪い記念品も、なかなか捨てられずにいます。
「アップルでは初めてのウエアラブル端末」「時間の使い方を進化させる時計」と話題のApple Watchですが、「そもそも腕時計なんて、イマドキしないよね」「ジョギングする習慣もない」などと突き詰めていけば、「使えないモノ」の最たるもの。それでも欲しくてたまらないのが男だし、それを理解できないのが女です。
というわけで、自慢するほうは、「興味ないかもしれないけど……」ぐらいの謙虚さを持ち、自慢されるほうは、冷たくあしらうのではなく「すごいですね!」ぐらいは言ってあげましょう。自分とは違う価値観を容認する、というのは、人づきあいの基本中の基本なのですから。
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