23人に1人――。妻との間に第一子が生まれた男性のうち、45歳以上の男性の割合だ。まだまだ多数派ではないが、20年前の「67人に1人」に比べ、格段に増えている。(厚生労働省「人口動態統計」2003年、2023年報を基に筆者集計)。
アラフィフからの子育て、と聞くと「経済面、体力面ともに大変そう」とネガティブに捉える人も少なくない。しかし、当の本人たちはどのように感じているのか。
本連載では、45歳以上で「パパデビュー」した男性に、リアルな子育てライフを聞く。
第2回は、 4歳から10歳までの4児を育てる後藤高浩さん(58歳)にお話を聞いた。
45歳のとき21歳年下の妻と「交際0日婚」
後藤さんは都内で難関中高受験専門の進学塾を開業し、自身も講師として全科目を教えている。結婚したのは今から13年前。当時は自身も21歳年下の妻も無職、しかも交際期間は0日だった。
なれ初めが気になるが、まずは独身時代を振り返ってもらった。
「新卒で入社した大手進学塾に25年以上勤めていました。父は早くに亡くなり、母とふたり暮らしでした」
講師時代は、仕事漬けの毎日だったという。
「当時の睡眠時間は3時間とかでしたね。仕事がすごく好きで、遊びにも旅行にも行きませんでした。また、親の望みもあって、就職してすぐに一軒家を買ったんです。その30年ローンを15年で払い終わっちゃったくらい、当時はお金を使わなかった。
そのころの貯金が今に役立っています。教育費もですけど、食費がすごいことになっているので(笑)」
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