「フレッシュネス」チキンに"もも肉"使うプライド クリスマス時期の「チキン難民」を狙う戦略

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なお、持ち帰ることを考慮に入れ、冷めた状態でも試食した。1時間ほど置いた状態だとカリカリ感が少しなくなり、肉汁も冷めるので脂っぽくなってしまう。おすすめの温め方についてフレッシュネスに聞いたところ、チキンの袋に入れたまま、600Wの電子レンジでラップなしで温めることを推奨しているとのこと。まずは10秒を目安に、温まらない場合は様子を見ながら10秒ずつ追加するとよいそうだ。

「チキン難民」を狙いクリスマス商戦に臨む

冒頭にも述べたように、クリスマスのチキンといえばやはりKFCの人気が高い。そうした中で、フレッシュネスはどのように強みを発揮していくのだろうか。

「予約なしで当日購入できることを強みとしている。予約し忘れて『チキン難民』になったり、諦めてしまう人もいると思う。そうしたときにフレッシュネスを利用いただければ。KFC一択の時代から、今はコンビニなどでもクリスマスチキンが発売される。当社もチキンのおいしさを知ってもらうチャンスとしてクリスマスに力を入れている」(広報担当)

12月初旬から中旬にかけて注文が入ってくるが、やはりクリスマスの出数が跳ね上がるそうだ。

神戸牛グラフォアバーガー
2月4日までの期間限定商品「神戸牛グラフォアバーガー」(1250円)。鶏のレバーを原料にした日本ハム製「グラフォア」を組み合わせ、フランス料理の「ロッシーニ」のようなリッチな味わいに(撮影:ヒダキトモコ)

以上のように、フレッシュネスでは「当日購入可」をアピールポイントに、クリスマス商戦に臨んでいる。ライバルとなるのはコンビニだろうか。しかし店舗が少ないフレッシュネスに比べ、コンビニには温かいまま持ち帰れるという利点がある。

KFC、モスバーガーそれぞれのチキンも、見た目、味それぞれ、ブランドを示すはっきりした特徴がある。

フレッシュネスも独自性を打ち出したプロモーションなどに工夫する必要があるだろう。

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