「予備校に電話で入塾したい経緯や経歴を伝えたのですが、当時の校舎長から、『君じゃ無理だよ』と言われたんです。『僕が(医学部の再受験で)受かった事例を見たのは、文系学部の出身だと東大・京大出身者だけで、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)から入った人は見たことがない』と。それが頭に来たので、どうしても見返してやろうと思って、その予備校の医学部コースに入ったんです」
27歳で予備校に入ったMJさんは、国語が苦手なこともあり、英語・数学・物理・化学の4科目に絞った私立医学部受験にターゲットを絞ります。受験生活は幸い、社会人時代の生活リズムと変わらないこともあって、スムーズに勉強を開始できたそうです。
「朝6時に起きて1時間勉強して、予備校に行く準備をして、8時半に予備校に行って、20時まで勉強していました。その後、家に帰ってご飯を食べてから24時に寝るまで勉強していたので、平均で11時間は勉強したと思います。受験直前期は12時間以上の勉強をこなしました」
その甲斐もあってか、最初の全統マーク模試では50に満たなかった偏差値は、秋ごろに55くらいには到達しました。
しかし、それでは合格ラインまでは辿り着かず、帝京大学・東海大学・川崎医科大学・金沢医科大学の4校を受験し、たまたま川崎医科大学と金沢医科大学の2校の1次試験には通ったものの、2次試験の面接・小論文でどちらも落ち、2浪目が確定しました。
不合格からしばらく立ち直れず
「1年間全力で勉強したにもかかわらず落ちたので、しばらく立ち直れませんでした。3月は、ずっと家に引きこもってテレビばかり観ていました。
でも、そもそも私立医学部受験では、1次試験で定員よりも多く通してくれるのです。下のほうで通っても2次試験で逆転はできないので、ギリギリ1次を通っただけでは最終合格は難しかったですね」
「絶対1年で合格すると決めて、全力でやってきたのでとても悔しい思いをした」と語るMJさん。それでもなんとか立て直して、4月中旬からはまた予備校の授業に出るようになります。彼は去年落ちた理由を、「化学・物理の偏差値が40程度しかなかったこと」と考えます。
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