「1浪中央→銀行」その後医学部受かった彼の奮起 「医学部は無理…」悔しい言葉がバネになった

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4年間、サラリーマンとしてさまざまな住宅会社や不動産屋に飛び込み営業をし続けたMJさん。1年目は成績が上がらずつらかったそうですが、2年目からは成績も上昇し、だんだんと仕事が楽しくなっていきました。

2年目以降は仕事を辞めたいとは思わなかったと当時を振り返るMJさん。ですが、4年目の夏ごろに仕事を辞めることを考えるようになります。その理由を聞くと、「仕事量が増えすぎたこと」だと答えてくれました。

「年次を重ねるにつれてかなり忙しくなってきたころ、仕事に作業感が出てきたと感じていました。ふと自分のやりたかったことを考えてみたら、小さいころは医者になりたかったなぁ……と思い出したんです。同じ時期に放送されていたドラマ『ナイト・ドクター』を観て医者への憧れが再び湧いてきました」

仕事で持病が原因で住宅ローンが貸せないお客さんと会ったこともあり、健康でいることの重要性に改めて気づいて、医療を身近に感じていたMJさん。

いろんな原因が重なって、彼は医学部を目指して再受験を決断しますが、もっとも大きな理由は、「全力で何かをやりきった経験がほしかった」ためだそうです。

「思えば、私は結構周囲に合わせてノリで生きてきたので、それがコンプレックスでした。周りの同級生は勉強をすごく頑張って第1志望の大学に行ったり、部活を真剣に頑張って全国大会に行ったりしているのに、私は何にも真剣に取り組めていませんでした。

27歳になって結婚も考える時期でしたが、いざ自分に子どもができても、子どもに何かを言えるほど全力でやってきたことがないと思いました。20代のうちに1個くらい全力で何かをやってみたいと考えたとき、医学部受験しかないと思い、もう一度浪人をしようと決意しました」

校舎長から言われた屈辱的な言葉

こうして会社員4年目が終わる3月末に会社を辞めて、27歳の4月から地元の大手予備校に入って医学部を目指し、浪人を始めたMJさん。

そこで電話で校舎に問い合わせたときに言われた屈辱的な言葉も、さらに彼のやる気を駆り立てたそうです。

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