幸福度トップは東海地方!その背景にある価値観 全国の男女に聞いたアンケートで意外な結果が…

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――東海もトヨタ自動車の業績次第という面がありそうですが……。次に、未婚者(タメニーの調査では離婚歴がある人も含む)と既婚者の幸福度比較についても調査されています。既婚者(28.35点)が未婚者(21.15点)を7.20点も上回っていますね。

特に気になったのは、仕事と金銭面の調査でも、未婚者より6点以上高いことです。つまり、結果ではなく原因ではないのでしょうか。特に男性はバリバリ働いている高給取りのほうが結婚しやすい現実を示しているように感じました。

未婚者の幸福度の低さに関しては、社会的な承認という一面もあるように思います。多様性が重視されている現代ですが、「結婚してこそ一人前」という古い価値観は根強いものがあるからです。社会や家族からの期待やプレッシャーを感じて、幸福感を感じにくくなっている未婚者は少なくないと思います。

(図:「タメニー幸福度調査2024」より)

婚活はしんどい局面も多く、ストレスが溜まりやすい

――私も取材活動で「結婚して良かったことは?」と聞くと、「長くてつらかった婚活から卒業できたこと」という答えをもらうことがあります。結婚生活そのものの良さではない答えですが、実感はこもっていますよね。

弊社の結婚相談所事業で入会動機を聞くと、「親を早く安心させたい」「孫の顔を見せたい」という理由も多く、内発的な動機とは言いがたいものがあります。実際の婚活でも100人とお見合いして99人とは断るか断られるかで、残る1人を結婚相手として見つけるような活動です。当然ながらしんどい局面も多くて、ストレスが溜まりやすくなります。

ご存じかと思いますが、1月は婚活業界が最も忙しくなります。年末年始に実家に帰り、親や親戚にいろいろ言われて結婚相談所などに入会を検討し、1年のはじめに婚活をスタートするという方が少なくありません。

――既婚者に関する結果では子どもがいない人の幸福度に対して、子どもが1人以上いる人は点数が高くなっています。平田さんご自身も「2023年に第1子を出産し、産後8週間で復職」という自己紹介をされていますが、子どもがいる幸せを実感していますか?

私は子どもを持つことによって仕事や趣味を我慢することがとても嫌でした。でも、実際に出産してみると、家族や職場の理解と支援に助けられて、何事も「やりよう」だと感じられている日々です。現在は必要なときだけ出社するフルリモートでの勤務で、しかも朝早くに仕事を始めて夕方は早めに終えることを許してもらっています。

弊社は子どもの健診などで仕事を休むことなどには配慮してくれますが、「お母さんだから」という理由で仕事を減らしたりはしません。上司から要求されるレベルは高いままで、それが私は嬉しいです。

子どもはもちろん可愛いのですが、それだけではありません。子育てを通して時間の新しい使い方を発見できたことが自分の幸福度アップにつながっているのだと思います。

(図:「タメニー幸福度調査2024」より)
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