幸福度トップは東海地方!その背景にある価値観 全国の男女に聞いたアンケートで意外な結果が…

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タメニー広報の平田恵さん

――6項目のうち、幸福度が最も高かったのは前回と同じく「家族との関係値」(31.69点)。最も低かったのは「金銭面」(20.22点)でした。

コロナ禍前には調査をしていなかったので比較はできませんが、コロナ禍で家の中で過ごす時間が増えて「やっぱり家族は大切だ」と改めて認識した人が多いのではないかと推察しています。物価高の中で金銭面での幸福度を上げるのは難しいことです。他の項目に比べると、(自分の振る舞いと気持ち次第である)家族との関係値は幸福度を上げやすいのかもしれません。

東海エリアは満ち足りている人が多い?

――エリア別では東海が6項目すべてでトップという結果が印象的でした。私は2012年に再婚して東京から愛知に引っ越したのですが、愛知には確かに満ち足りた感じの人が多いです。

東海は工業製品出荷額が全国1位で、企業数も多いエリアです。特に男性の幸福度が高くて6項目の合計が170.76点とトップ。東海地方の多くは交通の便が良くて気候も穏やかで、海や山などの自然も近くにあります。職に就きやすいことを柱として、住環境なども含めたバランスの良さが高い満足度につながっているのかもしれません。

アンケート結果では、「車があればどこでもアクセスが良い」(40代男性・既婚)、「中核市ですが程よく自然環境があること」(60代男性・既婚)といったコメントが上がっていました。

(図:「タメニー幸福度調査2024」より)

一方で最下位は東北地方で合計140.92点。東海とは30点近い差があります。

(図:「タメニー幸福度調査2024」より)
(図:「タメニー幸福度調査2024」より)

――女性はどうでしょうか。

男性ほどは差が大きくなくて、トップの南関東(埼玉、千葉、東京、神奈川)は合計159.72点なのに対して最下位の四国が135.23点。その差は約25点です。男性よりは差が小さいのは、女性は「仕事」や「金銭面」よりも「家族との関係値」を重視する傾向が強いからかもしれません。実際、全国平均でも男性よりも女性のほうが満足度が高かったのは家族との関係値のみでした。

(図:「タメニー幸福度調査2024」より)

――それにしても男女ともにかなりの地域差があるのですね。

はい。地方創生が全国的な課題ですが、エリアによってこれほどバラつきがあるのは問題ではないかと思います。

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