ゼロ制約を克服するため、日銀は次々と政策を繰り出したが…。
日本銀行が17年ぶりに利上げを実施。「金利ある世界」が復活した。本特集では、金利上昇がもたらす企業や経済、生活への影響を分析。金利に関する“キホンのキ”も詳細に解説している。
「金利ある世界」が見えてきた今。わざわざ、それまでの「金利のない世界」を振り返る意味などない、との批判もあるだろう。
ただ、日本銀行自身が多角的レビューの下、過去の金融政策全般の効果と副作用を分析し始めており、中央銀行の金融政策を整理して理解するため、検証は十分に意義がある。
「ゼロ制約」を克服しようとした
「金利のない世界」をつくった日銀の金融政策を総括すれば、金利がゼロ%以下には下がらないという、名目金利のゼロ制約を克服しようとしたものであることだ。
その手段は①「ゼロ金利」の制約を前提とし、通常の中央銀行が操作対象としない期間(満期)の長い金利を押し下げる取り組みと、②「マイナス金利」を実現させ、短期金利のゼロ制約自体を克服する取り組みに大別される。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら