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17年ぶり利上げ到来、「金利ある世界」に備えよ! 住宅ローン金利が上がり、預金金利も上がる

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17年ぶりの利上げに踏み切った日本。企業や個人も今までと違う対応を迫られる。

『今さら聞けない金利の話』特集バナー

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日本銀行が2024年3月、17年ぶりに利上げを実施。「金利ある世界」が復活した。その後も7月に追加利上げを実施。年内か年明け1月には、3度目の利上げが予想される。本特集では、金利上昇がもたらす家計や企業、国への影響を分析。金利に関する“キホンのキ”も詳細に解説した。
【配信予定】
12月15日(日)

17年ぶり利上げ、「金利ある世界」に備えよ!(本記事)
<拡大版>日銀の追加利上げは春闘の「賃上げ幅」次第だ
<拡大版>アメリカはトランプ次第でインフレが決まる
12月16日(月)
<無料>
金利上昇後も住宅ローンは「変動一択」の理由
1・3・5年銀行別「定期預金」高利回りランキング
金利上昇で「個人向け国債・社債」がジワリ人気
12月17日(火)
金利上昇の恩恵受けるキャッシュリッチ18銘柄
"悲願の金利上昇"でも喜べない地方銀行の憂鬱
<拡大版>金利コストは価格転嫁し、収益で回収したい
<拡大版>金(ゴールド)などの実物資産に価値が出てくる
12月18日(水)
そもそも「金利」は誰がどうやって決めているか
「金利が上がると株価は下がる」通説は真実なのか
金利と債券の価格が反対に動くカラクリとは?
12月19日(木)
物価高と賃金上昇率に合う「金利水準」はどこか
日米の金利差が拡大すると円安になる根本原因
経済分析のプロは「金利動向」を何で調べているか
12月20日(金)
<無料>
金(ゴールド)が急騰中、2025年には3000ドルも
今こそ振り返る、日銀「YCC撤廃」までの道のり
植田日銀「金利正常化」に向けて問われる"対話力"
12月21日(土)
黒田緩和が進めた海外・不動産へのマネー拡大
トランプ政権発足でFRBの利下げはどうなる?

「年2%」という数字に、この12月、銀行界には衝撃が走った──。

ネット専門銀行のPayPay銀行が新たな普通預金「預金革命」を発表したからだ。顧客が円とドルの両方を普通預金で預けると、ドル預金に為替リスクなどはあるものの、年2%(税引き前)の利子がつく。多くの銀行で普通預金金利が0.1%という中、その20倍は破格と言えよう。

PayPay銀行だけではない。SBI新生銀行は今月から、28歳以下を対象に、普通預金の金利を従来の約3倍の0.3%へと上げる。

銀行の普通預金金利と言えば、長く年0.001%だった。それが2024年に入って、2度引き上げられ、0.1%まで上昇。引き上げ前と比べ100倍である。100万円預ければ1年後の利子は10円だったのが、利上げを受け、100万円の1年後の利子は1000円に変わった。企業融資で利ザヤ改善が追い風の銀行は、その原資となる預金獲得に奔走しているというわけだ。

今まで意識されなかった金利。だが、「金利ある世界」は、着実に日々の生活に入り込んでいる。

長く続いた超金融緩和時代が大転換

金利が動く影響は大きい。銀行の預金金利の引き上げは、今年3月に実現した日本銀行による「マイナス金利」解除の余波だ。約17年ぶりの利上げをもって、日本の金融政策は大きく転換した。

黒田東彦・前総裁が率いる日銀がマイナス金利導入を決めたのは、2016年1月。日銀が金融機関に預ける当座預金の一部にマイナス0.1%の金利を適用した。その後も異例の措置を続けてきたが、2023年4月の植田和男総裁の就任を機に、風向きは大きく変わる。

日銀が誘導する政策金利は、従来のマイナスから、無担保コール翌日物で「0〜0.1%程度」へ変更。あわせて長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)も撤廃した。7月には追加利上げで「0.25%」へと引き上げた。

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