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日銀の追加利上げは春闘の「賃上げ幅」次第だ 元理事の門間一夫氏が読む、1%までの道筋

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日銀が利上げに踏み切る条件の1つは、去年と同じ5%台の賃上げと見られるが・・・。

みずほリサーチ&テクノロジーズ エグゼクティブエコノミスト 門間一夫氏
門間一夫(もんま・かずお)/みずほリサーチ&テクノロジーズ エグゼクティブエコノミスト。東京大学経済学部卒業。1981年日本銀行入行。調査統計局長、企画局長を経て2012年理事。金融政策などを担当。2016年5月退職、同年6月から現職。著書に『日本経済の見えない真実』など(撮影:尾形文繁)

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日本銀行の元理事として、歴代総裁を支えてきた門間一夫氏。次の利上げは、円安の進行に加え、2025年春闘で5%以上の賃上げが見えてくれば確実、と読む。
一方、アメリカでは、トランプ氏の2025年1月の次期大統領就任が決まっているが、インフレを加速する政策と、逆に向かう政策を併せ持っており、不確実性が大きいと見ている。
日本は利上げ、アメリカは利下げの方向に向かっているが、年内と年明け、互いの金融政策はどう進むのか。

半年ごとに0.25%ずつ上げると1%になる

──日本は「金利ある世界」に突入しました。今後金融政策はどうなると考えますか。

国内要因だけで言うと、利上げを急ぐ必要はない。日本銀行は2025年度の後半以降、政策金利(無担保コール翌日物)で「1%」の中立金利になる状況を想定している。そうであるならば現在は0.25%だから、半年ごとに0.25%ずつ3回引き上げると、つじつまが合う。

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