2025年の日本銀行の金融政策運営は、政策金利が「0.5%の壁」を越えて引き上げられるかどうかが焦点となろう。カギを握るのは日本の物価動向よりもアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の政策運営と、それを受けたドル円相場となりそうだ。
アメリカの利下げが続いてドル安・円高に傾くと、日銀はゆっくりと「壁」を越えて利上げできる。リスクは、トランプ政権の経済政策がアメリカのインフレを再燃させることだ。この場合、円安が再加速して日銀の利上げピッチは速まり、一気に「壁」を越えざるをえないかもしれない。
2023年春に発足した植田和男総裁率いる日銀は当初、大規模緩和からの脱却に慎重だったが、2024年に入って正常化に着手。3月にマイナス金利を解除し、7月に追加利上げに踏み切り、政策金利は0.25%となった。
そして2025年は、1月23〜24日、あるいは3月18~
「壁」で足踏みか
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