石破茂首相は就任直後にいきなり衆議院解散・総選挙を進んで実施して、与党大敗に終わり、登場の直後から「風前の灯火」の超弱体政権となった。衆議院では、過半数を占める党が存在しない「本格的な少数政党並存政治」が1996年10月以来、28年ぶりに再現した。このまま、無風越年の場合、2025年の政治はどう動くのか。
2024年10月の衆院選での与党敗北は、民主主義の常識では、有権者の「首相不信任」の審判とみるべきだ。ところが、11月の世論調査で「首相交代より政権の継続」を支持した割合は、読売新聞56%、朝日新聞61%、共同通信65.7%だった。
この民意を背に受け、少数与党の石破首相は、国民民主党と政策協議方式の部分連合で合意し、公明党を含めた3党体制で何とか政権維持を果たした。



















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