
(写真:kelly marken / PIXTA)
分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。
市場の最大の関心は、アメリカの金利の行方だ。FRB(連邦準備制度理事会)は景気を刺激も冷ましもしない、3%程度の中立金利へ利下げを図る方針だが、景気が強すぎるとインフレ再燃で利下げは難しくなる。
だが、トランプ政権が掲げる規制緩和や減税は景気を押し上げる。そして、輸入関税引き上げや移民抑制はインフレをもたらす。
コロナ後、各国の財政赤字は拡大が続く。トランプ政権が公約どおり減税を進めれば、赤字は一段と増える。日本も7月の参議院議員選挙を前に減税などが予想されるが、中央銀行の国債買い支えがないまま、野放図な財政が続けば国債金利は急騰しかねない。
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