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中央銀行の「存在感」が経済への見方を甘くする 気鋭のエコノミスト3人が経済予測めぐり討論

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最前線で活躍するエコノミストたちが直面する、経済予測と経済論議の現状とは。

椅子に座り討論する3人。左から唐鎌大輔氏、河田皓史氏、末廣徹氏
(撮影:尾形文繁)

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分断・多極化する世界で、新しい視界を開くことができるか。日本が向かうべき道とは──。本特集では、株式・マネーから日本の政治経済、世界情勢、産業・企業動向、そしてスポーツ・エンタメまで。2025年の注目テーマを徹底解説する。

年末恒例の「大予測」号。経済予測のプロであるエコノミストは予測の役割をどう捉えているのか。どんなスタンスで経済に向き合っているのか。円安の構造的な背景に着目してきた唐鎌大輔氏(44歳)、自称・悲観派の末廣徹氏(39歳)、FIRE論文で注目を集めた元日銀・河田皓史氏(37歳)。独自の視点から発信する3人に熱く語ってもらった。

Q1 経済予測って当たるんですか?

唐鎌 「当たります」と言えるエコノミストはあまりいないだろう。だが、「当たらないのなら意味がない」わけではない。ちゃんと自分なりのロジカルなシナリオを立て、外れたときにはユニークな説明ができることが大事だ。予測したことで、結果と照らし合わせて何が起きているのかが整理できる。

いま当たっている人を探しても、いつかは外れる。それよりも、読者は価値観の合いそうな数人を定点観測してみてはどうか。論調の変化から経済の動きが読み取れる。

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