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「金利が上がると株価は下がる」通説は事実なのか 金利高と株高が同時に進行する期間もある

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米国では金利崇と株高の併存も。企業収益の拡大期待が株安を上回るときだ

ナスダックのモニター
IT株の多いナスダック市場は金利高に弱いはずだが(写真:ロイター/アフロ)

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日本銀行が17年ぶりに利上げを実施。「金利のある世界」が復活した。本特集では、金利上昇がもたらす企業や経済、生活への影響を分析。金利に関する“キホンのキ”も詳細に解説している。

「金利が上がると株価は下がる」というのは、投資の指南書でよく見る表現だ。日々の相場解説などでも「アメリカのナスダック指数は金利上昇が嫌気されて2日続落」などと目にする。

が、現実の数値では、こうしたきれいな関係を継続的に見ることは難しい。日本で言えば、最近こそ金利が動くようになってきたものの、2008年秋のリーマンショック以降、日本銀行の度重なる金融緩和強化によって、金利はほとんど動いていなかった。

極め付きは2016年9月に始まった長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)。10年長期金利を0%程度に固定するというもので2024年3月まで続いた。その間、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は、いずれも2倍超となっている。

金利上昇は株価下落要因の1つではある

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