米国では金利崇と株高の併存も。企業収益の拡大期待が株安を上回るときだ

「金利が上がると株価は下がる」というのは、投資の指南書でよく見る表現だ。日々の相場解説などでも「アメリカのナスダック指数は金利上昇が嫌気されて2日続落」などと目にする。
が、現実の数値では、こうしたきれいな関係を継続的に見ることは難しい。日本で言えば、最近こそ金利が動くようになってきたものの、2008年秋のリーマンショック以降、日本銀行の度重なる金融緩和強化によって、金利はほとんど動いていなかった。
極め付きは2016年9月に始まった長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)。10年長期金利を0%程度に固定するというもので2024年3月まで続いた。その間、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は、いずれも2倍超となっている。
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