賃金3%、物価2%、金利1%を日銀は意識。舵取りは簡単でない。
日本銀行が17年ぶりに利上げを実施。「金利のある世界」が復活した。本特集では、金利上昇がもたらす企業や経済、生活への影響を分析。金利に関する“キホンのキ”も詳細に解説している。
ここ数年、物価高が叫ばれ、インフレ時代が到来したと言われる。金利と物価の関係はどうなるのだろうか。
2024年は金融政策運営の正常化が始まった年として後世に記録されるだろう。2016年1月に日本銀行は短期金利に異例のマイナス金利を導入。金融機関が日銀に預け入れる当座預金残高のうち、政策金利残高の一部に0.1%のマイナス金利を適用してきた。
だが今年3月、中央銀行が通常コントロールする政策金利(短期金利)について、短期金融市場で取引する際の「無担保コールレート(翌日物)」にしたうえで、0〜0.1%程度で推移するよう促す方針に転換し、プラスの金利の世界へと復帰させた。そして7月には、無担保コール翌日物の誘導水準を0.25%へと、追加で引き上げたのである。
預金金利や貸出金利が上昇するメカニズム
金利は経済社会に大きな影響をもたらす。
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