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「利上げ前倒し観測」は日銀の思惑通りなのか? 日本の長期金利上昇とアメリカのスタグフレーション懸念が日銀とFRBの金融政策に及ぼす影響

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明日19日に金融政策会合の結果を記者会見する日銀の植田和男総裁。今回は金利据え置きを予想する声が多い(写真:Bloomberg)

1月の利上げ以降、金利高と円高が進み、日本銀行の利上げペースも前倒しを予想する見方が増えている。明日3月19日の金融政策決定会合での連続利上げは極端としても、その次の5月1日会合で利上げを予想する声が出てきている。

東京短資が金利スワップ(OIS)市場価格から算出した5月1日の利上げ確率は26%だ(3月13日現在)。特に、トランプ大統領が日本は円安誘導していると非難し、日銀の利上げペースの遅さに不満を持っているとの報道があってからは、利上げ前倒し観測が一段と高まった。

元日銀企画局審議役が日本&アメリカの金融政策を徹底予測

これまで日銀はおおむね半年に1回のペースで利上げをし、筆者は今後もそうしたペースでの利上げを予想してきた。最近の利上げ前倒し観測は日銀の考え方に沿ったものなのだろうか。この点の考察が今回のメインテーマである。

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