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10年後の日本は国債金利2%を予想する金融市場 目先の金融政策正常化よりも長期の家庭が重要

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日本銀行、日銀、植田和男、総裁、YCC
7月にYCCの上限を引き上げたが、植田和男総裁は来年以降も難路が待ち受ける(写真:編集部撮影)

7月末に日銀がYCC(イールドカーブ・コントロール)の上限を1%に設定する「柔軟化」を行ってから1カ月月余り、日本の長期金利市場は思いのほか落ち着いた動きが続く。直近のJGB(日本国債)10年物金利は0.6%台前半で推移し、1%の上限に程遠い。日銀は7月以降も0.5%を「目途」として残す。現時点で1%の上限設定は、経済情勢が大きく変化した際の予防措置的な位置づけではある。

ただ、昨年12月に同じようにYCCを修正した(上限を0.25%から0.5%に引き上げた)際には、その後1カ月間、JGB市場は大きく荒れた。今年1月の金融政策決定会合に向けては、2ヵ月連続でのレンジ上限引き上げの思惑が広がり、10年債金利が一時0.5%の上限を超えるなど市場は乱高下したのである。

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