さまざまな商業施設や観光地が誕生した2024年。中でも話題になった施設の一つが、豊洲に誕生した「千客万来」だろう。豊洲市場に隣接した場所に誕生し、飲食店に温泉・ホテルが付いた複合型商業施設である。
ここが話題を呼ぶきっかけになったのが、「インバウン丼」という言葉。同施設で売られている高額な海鮮丼のことで、「インバウンド観光客向けのぼったくり商品」というイメージから、その名称が批判的に広がった。
興味深いのは、そこでの批判を見ていると、それは単なる「ぼったくり」に対する批判だけにとどまっていないことだ。もっと別の理由の恐怖がそこにある。それが「都市のテーマパーク化への恐怖」だ。どういうことか。
千客万来の「インバウン丼」とはどのようなものか
「豊洲 千客万来」は大手・温泉施設グループとして知られる「万葉倶楽部」が施設管理者で、飲食街である「豊洲場外 江戸前市場」と、温泉施設「東京豊洲 万葉倶楽部」から成り立っている。


















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