「パナソニックvsリファ」5万円超ドライヤー"吟味" 価格に見合う性能か、プロレビュアーが比較
ReFa最大の特徴は、ダブルセンシングだ。対象物センサーと環境温度センサーを組み合わせることで、高精度な温度コントロールが可能になっている。ドライヤー本体には「ラウンドインジケーター」が搭載されており、温風時は赤色、冷風時は青色に光るため、状態が一目でわかる。鏡を見ながら使用すると、ダブルセンシングにより温風と冷風が細かく切り替わっている様子が確認できる。この機能はオフにすることも可能だ。
温風温度は約85℃(カタログの仕様表より)なので、パナソニックよりも少し低い。モードは頭皮と髪の根元におすすめの「SCALP」、髪の中間から毛先をしっとり乾かすときにおすすめの「MOIST」、ふんわり仕上げる「VOLUME UP」の3種類。温度や風量の詳細なスペックは公開されていないが、実際に風速計で風速を計測したところ、SCALPモードが最も温度が低く、VOLUME UPが最も風速が強いという結果だった。
筆者はダブルセンシング機能を常にオンにして使用。一般的なドライヤーでは、頭に近づけすぎると熱さを感じることがあるが、この製品は常に一定の温度が保たれるため、ストレスがなく心地よい使用感だった。特に熱風が苦手な方には大きな魅力となるだろう。
また、ReFaは「イオナイザー」と「遠赤外線を放出するセラミック」を組み合わせた技術により、ハイドロイオンを発生させる点も特徴だ。本モデルでは、従来のReFa BEAUTECH DRYER PROと比較してハイドロイオン量が約20%アップしている。ただし、この機能による具体的な効果の有無については、筆者としては実感することができなかった。
スペック上の風量はHIGHモードでも約1.4㎥/分。パナソニックよりもハイパワーのはずだが、実感としてはパナソニックのほうが広範囲に届くので、速く乾いた。ただ、ReFaはスタイリングをしながら乾かしたい人には適度な風量と温度で使いやすい。何よりも、熱くなりすぎない一定の温度を保った風はとても心地よく、快適にスタイリングできた。
操作性に関しては、独立したクールボタンが搭載されている点が便利だ。最後に冷風を当てることでスタイルを固定し、ツヤ感を出せる。どちらかと言えば、自由に繊細なスタイリングを作りたい、という方に向いているドライヤーだ。
速乾性か、スタイリングのしやすさか
ReFaは、「髪を守りながらスタイリングを楽しみたい」というニーズに応える製品だ。ダブルセンシング技術による温度コントロールなど、細やかな温度調整が大きな魅力。一方で、パナソニックは速乾性能を備え、「速乾性や髪のまとまり、ハリとツヤ感を重視する人」に適している。
どちらも高性能で高価格だが、求める仕上がりや使用感によって選ぶべきモデルは異なるので、後悔のないように選びたい。髪質やスタイリングの優先度を考慮し、風量や温度などを店頭で試してから、最適な一台を見つけてほしい。
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