「パナソニックvsリファ」5万円超ドライヤー"吟味" 価格に見合う性能か、プロレビュアーが比較
初めて「nanocare ULTIMATE」を手に取った印象は、コンパクトだが重さ590gとややずっしり。筒部分が短く、手を大きく広げずに操作できるため、疲れにくい。
同製品は第2世代の「高浸透ナノイー」を搭載している。このナノイーは、第1世代と比べ水分発生量が最大10倍。キューティクルの隙間から水分を髪内部に届けることで、うるおいを与える効果が期待できる。さらに、亜鉛電極を含む放電ユニットから発生するミネラルを調整し、4つのモード(MOIST、STRAIGHT、AIRY、SMOOTH)を用意している。
仕上がりに応じた設定が可能
例えばMOISTモードでは、しっとり感を重視して高浸透ナノイー発生量を高め、STRAIGHTモードではクセを伸ばすために風温を上げるなど、それぞれの仕上がりに応じた設定が可能だ。ただし、具体的な温度やナノイー量の調整については明らかにされていない。迷った場合は、パナソニックのヘアケアカウンセリングで自分に最適なモードを選べる。
最初にスペックを見て気になっていたのは風量だ。
一般的には1.5㎥/分以上が大風量とされる中、この製品のスペックは0.8㎥/分と記載されている。一見すると乾燥速度が遅そうだが、実際に使用すると広範囲に強い風が広がり、他社の1.5㎥/分以上の製品を上回る速乾性で驚いた。
パナソニックによると、広範囲に風を届ける新速乾ノズルと高回転モーターの搭載で、速乾性能が従来品の1.5倍向上しているという。筆者のショートヘアでは、風の強さと広がりのおかげで速く乾いた。ただし、ロングヘアでは強風で髪が絡まりやすい可能性があるため、風量を調整するのがよいだろう。
温度については、比較的高いほうである。温風温度は約90℃前後(カタログの仕様表より)で、ある程度吹き出し口を離しても、少し熱いと感じる。個人的には頭皮が熱に弱く、かゆくなりやすいので、地肌用にはSCALPモードがあるが、それでは若干低すぎる印象だったので、髪を乾かすときは一段階弱めにして使っていた。
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