SAPIX講師が脈々と受け継ぐ「教えすぎない」の妙 算数の力を上げるために必要な「思考」と「習得」
そうした投げかけによって、子どもが自ら思考を整理していくのを待ちます。
この調整は大変難しいですし、時間がかかるアプローチでもあります。だから、完璧にやろうと思う必要はありません。少なくとも、「一から十までは教えない」ということだけでも、大切にできるとよいでしょう。
大人には「待つ力」が必要!
「教えすぎない接し方」が大切なのは、算数に限ったことではありません。生活や遊びの中で、子どもの思考力は育まれていくからです。
たとえば、子どもが掃除機の使い方に困っていたら、まずは自分で試行錯誤している姿を見守りましょう。
もしも、「掃除機の使い方を教えて」と子どもから言ってきたら、「こうやってかけるといいよ。どうしてだと思う?」などと問いかけながら、思考をうながす方法も有効です。
教えすぎないように接する。
これを実現するために大人に必要なことは「待つ力」です。勉強だけでなく、生活や遊びの中でも考えるきっかけとなる「問い」を投げかけながら、子どもが自ら考える機会を設けていけるとよいでしょう。
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