SAPIX講師が脈々と受け継ぐ「教えすぎない」の妙 算数の力を上げるために必要な「思考」と「習得」
これらのコツのうち、本記事では「①教えすぎない」について解説します。
SAPIXでは講師の先輩から、脈々と受け継がれている言葉があります。それは、「教えすぎるな!」ということ。
「塾なのに『教えすぎるな!』ってどういうこと?」と思いますよね。
大人はよかれと思って、つい子どもに「あれもこれも」と教えようとします。
そうすると、すでにその内容を理解している子はどんどん話を聞かなくなります。また、わかっていない子は「言われた通りにやればいいや」と受け身の学習になっていきます。教えすぎることで依存心が高くなるというデメリットがあるのです。
理解している子にとっても、理解していない子にとっても教えすぎることはマイナスに作用してしまいます。
あたりまえのことですが、テストでは自分の力で問題を解けることがとても大事になります。
もっと言うと、中学受験をしてもしなくても、子どもの問題解決能力を高めていくことは、この先の社会で生きていくうえで非常に重要です。
しかし、あまりにも教えられることに慣れてしまうと、「わからないことは聞けばいいや」「待っていれば教えてくれる」という姿勢が身についてしまいます。
とくに算数という教科では、「教わればわかるけれど、自分で考える(手を動かす)ことは苦手」になってしまいます。
子どもに「教えて」と言われたら?
教えすぎないことが重要な一方で、子どもに「教えて」と頼まれたのに「自分で考えよう」と断ってしまえば、「もういいや」とあきらめてしまう可能性もあります。
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