起業したい会社員に「アイデア不要」と伝える理由 起業の正攻法は「すでに自分ができていること」
両者は信用力も営業力も何から何までレベルが違います。何より、あなたは昼の時間には会社にいなければいけないわけで、研修サービスを提供することなんてできないのです。
「1年後の自分」と同レベルの人を参考にする
探すべきは、自分と同じレベルの人です。言い換えるなら、「1年後の自分」として具体的にイメージできるくらいのポジションにいて、今まさに事業がうまく進み始めている人です。
その人が、似たような条件、つまり個人でどのようなビジネスをしているのか、どのようなサービスを売っているのか、そしてそれが本当に売れているのかを調べていきます。
もちろん、教えてくれるわけがありませんから、その人と関係性を築くために近づいたり、それが難しいなら仮説を立てて、検証していくことになります。
こんな事例があります。占い師として独立したOさんのお話です。彼女は勢いで会社を辞めたものの、ほとんど稼げない状態に陥っていました。しかし一緒に独立を目指していたKさんはあっという間に占いスペースを持つようになり、どんどん売上を伸ばしていきました。Oさんは、「自分も店舗を持てば何とかなるかもしれない」と考えました。
勇気のいる決断でしたが、渋谷駅前に時間貸しで1.5坪のスペースを貸してくれるサービスを見つけ、思い切って投資したのです。すると露出効果がすぐに現れて、間もなく周辺の飲み屋のオーナーが次々と顧客になってくれました。インバウンドの観光客も興味本位で訪れるようになりました。
それだけではありません。小さいスペースで占いをしていることが情報番組で取り上げられ、さらにお客さまが押し寄せてくるようになったのです。今では、そのときにリピーターになってくれたお客さまからの依頼で「顧問占い師」として仕事をしています。
もし彼女が参考にしたのがゲッターズ飯田さんのような超一流の占い師で、「私もアプリ開発をする!」なんて言っていたとしたらどうなっていたでしょうか?あるいは、スキルシェアサイトで副業しているセミプロの占い師を参考にしていたら……。
どちらの場合も、今のような成功には結びつかなかったでしょう。
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