マスク氏ロケット打上連発「火星移住」実現するか スペースX「3つのスゴさ」をわかりやすく解説

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スペースXは、イーロン・マスク氏が2002年に設立した宇宙企業です。

その目標は、ずばり、「人類を火星に移住させること」。これを本気で実現するために、さまざまなロケットの開発に取り組んでいます。

スペースXのロケットのラインナップは、以下のとおりです。

スペースXのロケット

◆ 打ち上げロケット

ファルコン9
ファルコンヘビー
スーパーヘビー

◆ 宇宙船
ドラゴン
スターシップ

◆ 組み合わせ
ファルコン9のみ
ファルコン9 + ドラゴン
ファルコンヘビーのみ
スーパーヘビー + スターシップ(合わせてスターシップともいう)

1つずつ、見ていきましょう。

傑作ロケット「ファルコン9」

スペースXの最初のロケットは、「ファルコン1」といいます。「ファルコン」の由来は、映画『スター・ウォーズ』に登場する宇宙船「ミレニアム・ファルコン」です。

4回目の打ち上げで初めて成功し、その後、つくられたのが、「ファルコン9」です。なぜ「9」なのかというと、ファルコン1のエンジンが9基ついているからです。

ファルコン9は、スペースXを代表する傑作ロケットです。

打ち上げ総数は、11月20日時点で396回。今年だけで、なんと110回を超えています。中国が今年の打ち上げ目標を国家記録の100回としているので、民間企業だけで一国を超える打ち上げを実現していることからも、そのすごさがわかるのではないでしょうか。

ファルコン9の仕事は、先端に人工衛星を搭載して、宇宙空間まで運ぶことです。

以前、日本の女性宇宙コミュニティ「コスモ女子」が衛星の打ち上げに成功して話題になりましたが(記事1記事2)、その衛星を運んだのもスペースXのファルコン9です。

ファルコン9は、宇宙船ドラゴンを取りつけて、国際宇宙ステーションに宇宙飛行士や宇宙飛行士のための物資を運ぶこともできます。宇宙飛行士を乗せる場合は「クルードラゴン」、宇宙飛行士のための物資を運ぶときは「カーゴドラゴン」と呼ばれます。

ちなみに、「ドラゴン」の名前の由来は、1963年の曲『パフ/魔法のドラゴン』です。

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