すぐに視界が開ける場所に出た。東武線の線路に沿うように道は続く。進行方向を見上げると、板橋警察署 養育院前交番(板橋区栄町35-3)の向こうに、「東京都健康長寿医療センター(板橋区栄町35-2)」の姿が確認できた。
東京都健康長寿医療センターは、高齢者医療及び老年学・老年医学研究の拠点として知られる総合病院だ。大山駅から歩いて数分の距離である。
「この界隈は病院がたくさんあるから、救急車の到着も早い。そういう意味じゃ高齢になっても安心して住める街だね」
ゆく先々で、そんな話を聞いた。
それはそれとして……。東京都健康長寿医療センターの真ん前にある交番の名前が「養育院前交番」というのがちょっとひっかかる。
調べてみると、東京都健康長寿医療センターができたのは2009年のこと。東京都老人医療センターと東京都老人総合研究所が統合して発足したのだそう。さらに、旧東京都老人医療センターは、かつて養育院附属病院という名称だった。交番の名前はその名残というわけだ。こうした道端のちょっとした不思議を解き明かすのも街歩きの魅力だ。
散策した付近には、東京都健康長寿医療センターの他にも、「東京都立豊島病院(板橋区栄町33-1)」や「昭成会 田﨑病院(板橋区大山西町5-3)」など、大きな病院が集まっている。地域医療の充実度はかなり高い。
地元のことは地元の不動産屋さんに聞け
今回も、地元の不動産屋を訪ねた。いつものようにアポナシの訪問である。大山駅から徒歩3分の場所にある「株式会社くみん不動産 大山駅前店(板橋区大山東町59-2 くみん大山ビル1階)」。店長代理の長瀬優也さんが対応してくれた。
「大山のウリは、やっぱり商店街ですよね。ハッピーロード大山商店街に隣接するかっこうで、遊座大山商店街があるし、板橋区役所のちょっと先には仲宿商店街があります」(長瀬さん)
うかがったくみん不動産は遊座大山商店街の入り口近くにある。
「日常の買い物は商店街で事足りますし、池袋まで東武東上線で数分だから、生活圏内で手に入らないものはありません。古くからある商店街なので、長く住まれている方も多い。病院が近いから、高齢者の方でも安心して暮らせるんですよね。
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