池袋駅から3駅の"穴場"「ハッピーロード」の全貌 駅直結のアーケードと眠らない本屋がある街「大山」

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24時間営業の本屋まである商店街

能舞台を出て、さらに散策を続ける。アーケード街の中程に、面白い店を見つけた。24時間営業の本屋だ。どうやら現状は「実証実験中」らしい。

書籍の取り次ぎ大手、株式会社トーハンと、デジテール ストア(旧称:MUJIN書店)を運営する株式会社Nebraskaの協業で始まった取り組みだ。デジテール ストアの実証実験第3号店「メディアライン大山店」(板橋区大山町4-4)として2024年3月15日から24時間営業をスタートしたという。

メディアライン大山店
24時間営業の書店「メディアライン大山店」(筆者撮影)

夜中に訪ねてみると、なるほどやっている。22時以降は無人営業だ。

有人 月~土 10:00~22:00、日・祝 10:00~21:00
無人 月~土 22:00~翌10:00、日・祝 21:00~翌10:00

店頭にあるQRコードからLINEの公式アカウントで友だち追加。無人営業の時間帯は、ドア横にあるQRコードを読込むと、自動ドアが開くシステムだ。夜間の会計は完全セルフで、キャッシュレス。購買履歴などをLINEで確認することもできるらしい。

職業柄、本はよく読む。近所にこんな店があったらさぞかし便利だろう。「引っ越そうかな」と思わず呟いてしまった。

複数の物件サイトと現地取材により筆者制作

何十年と地元に根付いた店がある一方で、こうした実験的な店舗も進出する大山。長く住んでも飽きのこない街と言えるだろう。大都市池袋から近いだけあって、家賃相場はそこそこ高いが、刺激を求める人にはオススメである。

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末並 俊司 ライター

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すえなみ・しゅんじ / Shunji Suenami

福岡県生まれ。93年日本大学芸術学部を卒業後、テレビ番組制作会社に所属。09年からライターとして活動開始。両親の自宅介護をキッカケに介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)修了。現在、『週刊ポスト』を中心として取材・執筆を行っている。

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