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ライフ #首都圏、住むとちょっといい街

池袋駅から3駅の"穴場"「ハッピーロード」の全貌 駅直結のアーケードと眠らない本屋がある街「大山」

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歩き回るのに疲れると、甘いものが欲しくなる。どうせなら古くからやっている店を探したい。できればタバコを吸えるとなおありがたい。

検索すると、ぴったりの店を発見した。先ほどおじゃましたくみん不動産のすぐ近くにある喫茶店「能舞台(板橋区大山東町45-2)」だ。

喫茶店「能舞台」(筆者撮影)

さっそく入ってみる。カウンター席が10人分。6人がけのテーブルがひとつに、4人がけのテーブルが4つの店内だ。ひといきついてから、クリームあんみつ(750円税込み)をオーダーした。

この地で40年以上、商売を続けている喫茶店

待っている間にタバコを1本吸う。店には「タバコは3️本まで」という独自ルールがあるので、緊張の一服だ。聞くとコロナの時期に、混雑を緩和するために作ったルールらしい。タバコを吸わない客からは好評で、今も続けているようだ。

コロナ時代に作ったルール(撮影筆者)

運ばれてきたクリームあんみつは、バナナ、マスカット、柑橘系とフルーツの量が期待以上で幸福感が上昇する。それらの味を損なわない程度に黒蜜を回しかける。この塩梅が極めて重要だ。少し疲れているので、若干多めに使わせてもらった。

クリームあんみつ。750円税込み(筆者撮影)

店主の高屋真一さんは御年73歳(取材時)。この地で40年以上、商売を続けている。屋号の「能舞台」は、「ゆっくりできる雰囲気の店作りをしたい」との思いからつけたらしい。大山の魅力について尋ねると、

「やっぱりね、病院が多いことが嬉しいね。長く商売を続けていると、いろんなことがあるでしょ。店の前で具合が悪くなった人がいたりして、これまで4回くらい救急車を呼んだことがある。いつも、ものの数分で到着しますよ。他の場所じゃこうはいかないでしょ」(高屋さん)

生まれも育ちも板橋  高屋真一さん(撮影筆者)

地元の常連さんに愛される店だが、切り盛りは難しい。

「昔はここらへんは物価が安いって言われたんだけど、今じゃそんなことなくてね。なんでもかんでも高くなってる。これまで頑張ってきたけど、この10月からブレンドコーヒーの値段を430円から500円に値上げしました。お客さんも納得してくれてるみたいで、客足が遠のくということはないようですね」(高屋さん)

また、治安がいいのも大山の魅力なのだそうだ。「住んでいる人が皆優しいんだよ。店で救急車を呼んだときだって、お客さんが総出で手伝ってくれた」と高屋さん。

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【24時間営業の本屋まである商店街】

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