【NASA発表】月面着陸、意外すぎる9つの候補地 「アルテミス計画」日本人宇宙飛行士2人も月へ

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今回NASAが選んだ9カ所は、「日当たりがいい場所」であり、「日当たりが悪すぎる場所(永久影)にアクセスしやすい」ことが考慮されています。
他にも、「地上との通信のしやすさ」や「着陸のしさすや」も重要な条件として考慮されています。

今回NASAが候補地に選んだ9カ所(Credit: NASA)

現地調査してみないとわからない

ただ、実際にどれほどの水が月に存在するのかは、まだよくわかっていません。

さまざまな探査機による観測データから、「月に水がある」ことは確実でしょうが、人類が利用しやすい形で十分な量があるのかは、議論の余地が残っています。

アルテミス計画第3弾では、1週間ほど月面に滞在して現地調査をすることで、水資源の可能性を探り、将来の月面基地の設置場所を検討する意味もあります。

新居を決めるとき、部屋の写真や間取り図を見るだけでなく、実際に内見してみないとわからないことがありますからね。

私たちの住まいの内見とは異なり、月の内見はリスクを伴った大きな挑戦になります。今後の動向に注目していきましょう。

(イラスト:村上テツヤ)

井筒 智彦 宇宙博士、東京大学 博士号(理学)

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いづつ・ともひこ / Tomohiko Izutsu

1985年生まれ。東京大学理学系研究科 地球惑星科学専攻 博士課程修了。NASA(アメリカ航空宇宙局)人工衛星のデータ解析により、宇宙プラズマの乱流輸送現象を世界で初めて実証し、2010年地球電磁気・地球惑星圏学会にてオーロラメダルを受賞。東京大学での研究を終え、コロラド大学のNASA人工衛星解析チームに入る話が進むも辞退し、2013年少子高齢過疎化が進む広島県北広島町芸北地域に移住。宇宙飛行士のコスプレをして、テレビ、ラジオ、新聞、YouTubeなどのメディアで宇宙の魅力を楽しく伝えながら、「宇宙町おこし」に取り組んでいる。その活動が評価され、2015年公益社団法人日本青年会議所の人間力大賞・総務大臣奨励賞を受賞。●井筒智彦YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/channel/UCL7OvecPUxQ413cFJ0CIosw

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