今回NASAが選んだ9カ所は、「日当たりがいい場所」であり、「日当たりが悪すぎる場所(永久影)にアクセスしやすい」ことが考慮されています。
他にも、「地上との通信のしやすさ」や「着陸のしさすや」も重要な条件として考慮されています。
現地調査してみないとわからない
ただ、実際にどれほどの水が月に存在するのかは、まだよくわかっていません。
さまざまな探査機による観測データから、「月に水がある」ことは確実でしょうが、人類が利用しやすい形で十分な量があるのかは、議論の余地が残っています。
アルテミス計画第3弾では、1週間ほど月面に滞在して現地調査をすることで、水資源の可能性を探り、将来の月面基地の設置場所を検討する意味もあります。
新居を決めるとき、部屋の写真や間取り図を見るだけでなく、実際に内見してみないとわからないことがありますからね。
私たちの住まいの内見とは異なり、月の内見はリスクを伴った大きな挑戦になります。今後の動向に注目していきましょう。
(イラスト:村上テツヤ)
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