アメリカ就活事情--カルフォルニア州サンノゼ州立大学の学生はどのようにして仕事を探しているのか?
1857年に設立され、公立大学大学院レベルでは全米15位のサンノゼ州立大学。シリコンバレーにある同校の卒業生には、グーグルのシニア・アドバイザー、オミッド・コーデスタニ、マイク・ホンダ下院議員、小説家のエイミー・タン、ゴルファーのアニカ・ソレンセン、学部2年間を過ごしたインテルの設立者ゴードン・ムーアといった有名人がいる。
同大キャリアセンターの企業担当で、アシスタント・ディレクターのスーザン・ロックウェル氏にサンノゼ州立大学新卒生の就職について聞いた。
--米国にも日本のリクルートのように、卒業前の学生に仕事を紹介する会社はあるのでしょうか?
アメリカにもリクルートのような新卒生に職業紹介する企業はあります。ですが、新卒の生徒たちが職業紹介会社から正式な雇用情報を得るケースは稀ですね。日本のように画一的に就活開始時期が決まっていません。職業紹介会社を通した場合、どの企業が履歴書を出した学生に興味を示したのか、わからないのが気になるところです。もちろん、最終的に学生はどの会社が自分に興味を示したのかわかりますが。
--米国の学生はどのような基準で受験する企業を選び、就職を決めているのですか?
会社の評判やブランドでしょうね。先輩や友人が先にグーグル、フェイスブック、ヤフーなど知名度が高い企業に就職していて、新卒を引っ張ることが多いです。インターンシップから就職するケースも少なくないですね。個人が企業を選択する理由は、やりたいこと、給与や待遇、家族の事情など多様で一括りには言えません。
--卒業生たちはどうやって仕事に就いているのでしょうか?
学生たちが新聞広告を活用するというのは、あまり聞きません。企業のウェッブサイトの求人広告や友人、家族、兄弟といった個人のコネクションから仕事を見つけます。サンノゼ州立大学のキャリアセンターに登録し、そこから仕事を得た学生も多いです。毎年卒業前の学生たちの半分以上がキャリアセンターを利用しています。