補聴器と何が違う?「AirPods」聴覚サポートの特質 アップルが示した革新的アプローチを徹底解説
そもそも、これは軽度、もしくは中程度の難聴を補助するもので、それ以上のものではないとアップルも明言している。
なお、この機能を利用するためにはiOS 18以降に対応するiPhone、またはiPadOS 18以降に対応するiPadに加え、AirPods Pro 2が必要だ。アップデートは近日を予定している。
その1「ヒアリングチェック」
1つ目は“純音聴力検査”を実施するヒアリングチェック機能。
名前だけを聞くと、いかにも難しそうに感じるが、健康診断などで行われる基本的な聴力テストを行うものだ。
まず、周囲が十分に静かであることを確認した上で、イヤーチップの密閉性を確認。特定周波数の音が聞き取れたことを伝える機能を組み合わせることで、聴力をテストする。
健康診断などでは簡易的に1kHzと4kHzの2つの周波数でテストし、30dBHL以下の音を聞き取ることができれば「正常」と診断される。
AirPods Pro 2を用いたテストでは125~8kHzまで、7段階の周波数に対する応答を、左右それぞれにチェック可能だ。プロセスはおよそ5分間で実行できる。
アップルは日本法人名義で管理医療機器販売者となり、厚労省にこのソフトウェア機能を登録している。
内容は健康診断などで行う聴力テストとほぼ同じだ。ボタンを押す代わりにアプリの画面をタップする。健康診断等では簡易的に2つの周波数で計測されることが多いようだが、その点においてより厳密にテストされていると言える。
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