セブンの「上げ底弁当?」が今また"猛烈批判"の訳 値上げによる客離れを恐れ、ファン離れが発生か
決算書をよく見てみると、苦戦の要因は特に北アメリカでのコンビニ事業の不振にある。2024年度第2四半期の決算資料によると、海外コンビニエンス事業の営業利益は733億円で、前年同期比で395億円少なくなっている。率にして35%の利益が吹き飛んだ形だ。
一方、国内コンビニエンス事業の営業利益は1277億円で、前年同期比でだいたい107億円の減少(前期比92.2%)。まだ通期の決算が出たわけではないので、今後どの程度持ち直すか次第ではあるものの、現状では国内コンビニエンス事業に比べて、海外コンビニエンス事業の減益幅が際立っていると言えそうだ。
営業収益が国内事業の10倍近い海外事業の低迷は、ダイレクトにグループの経営状態に影響を及ぼしているという話なのだが、SNSで拡散されるなかで、この報道から以下のような誤解が生じた。
「最近のセブンの商品はひどい。減益するのも当然だ」
「上げ底弁当のツケが回ってきた」
など、商品の話を根拠に、この減益を語る論調が見られたのだ。
しかし説明した通り、グループ全体の不調は国内よりも国外事業によるところが大きく、この批判はイメージが先行したものだといえるのだ。
実際に、商品を見てみると…
分析としては的外れとはいえ、こうした批判を軽視することはできないだろう。最近のセブンに対する不満の声を、冷静な気持ちで向き合ってみると、「たしかに、そう思う人が少なくないのもわからなくもないかも……」と思わざるをえない状況だからだ。
実際、その実態はどうなのだろうか。近くのセブンに行って、確かめてみた。まず、買ってみたのはおにぎり。
いわゆる、ネットで醸されがちな「空洞おにぎり」は、モノにもよるのだろう。私が買ったものは、具がしっかり入っていた。
ただ、おにぎりがわりと柔らかめで、食べている途中でボロボロと崩れてしまった。
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