池袋駅から6分、都内屈指の"隠れ家"住宅街の正体 芸術家の卵とバイオリニストが住む街「小竹向原」

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たしかに、武蔵野音楽大学の近くまで行くと、どこからともなくピアノの音が聞こえてきた。

「武蔵野音楽大学」外観
「武蔵野音楽大学」外観(筆者撮影)

「単に僕の印象ですが」と前置きして木村さんはこう語る。

「この街、とくに駅の南側の小竹町界隈は、大通りから一歩入ると、信号が極端に少ないんですよ。それでも安心して子どもたちが歩けるよう、街ぐるみで安全の見守り活動などをしています。古い街で、長く住んでいる方も多いから、住民同士の繋がりも深い。

学生街でもあるのですが、学校を卒業していったん別の場所に住んだ方が、家族を連れて戻って来る例も少なくありません」(木村さん)

都内屈指の”隠れ家”的な街、それが小竹向原

インタビューの最後に、ポロリと出た木村さんのこんな言葉が印象的だった。

「発展してもらいたいという気持ちはもちろんあるんですけど、その一方で、このまま”隠れ家的な街”であってほしいという思いもありますね」

ひっそりとした住宅街だけれど、少し足を延ばせばレジャーの選択肢も豊富な小竹向原。動と静をしっかり分けた暮らしを楽しみたい人にはおすすめの街だ。

【本文中で紹介できなかった画像も多数!】"住むとちょっといい街"な、小竹向原 商店街や銭湯、路線図…などを見る
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末並 俊司 ライター

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すえなみ・しゅんじ / Shunji Suenami

福岡県生まれ。93年日本大学芸術学部を卒業後、テレビ番組制作会社に所属。09年からライターとして活動開始。両親の自宅介護をキッカケに介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)修了。現在、『週刊ポスト』を中心として取材・執筆を行っている。

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