AWDの「あの部品」がスバルらしさの要因だった ハイブリッドでも「スバルの味」守られたワケ

✎ 1〜 ✎ 47 ✎ 48 ✎ 49 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
新たなハイブリッドシステムを搭載し、年内発売が予定される新型クロストレックに乗った(筆者撮影)
新たなハイブリッドシステムを搭載し、年内発売が予定される新型クロストレックに乗った(筆者撮影)

これで「スバル本来の4輪駆動(AWD」が生き残れる――。

標高約1500mという高地に設営されたコースで、スバルの最新技術を体験しながら、そう確信した。予想を超える出来栄えだったからだ

試乗したのは、年内に発売が予定されている「クロストレック」の次世代ハイブリッド搭載車である。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

従来の「e-BOXER」は、エンジンをモーターで補助する機能のみを持つマイルドハイブリッド(機能的にはパラレルハイブリッド)を採用していたが、この次世代ハイブリッドは、モーターのみでの走行も可能なストロングハイブリッド(シリーズパラレルハイブリッド)となった。

まずはクロストレックで採用し、2025年度に発売するという国内向け次期「フォレスター」でもラインナップするという。

電動車にありがちな「不自然さ」はない

試乗コースは、勾配のきつい細い舗装路の上りと下り、芝生を基調としたダート、そして広い舗装路での急加速という、大きく3つのシチュエーション。それぞれのコースで「なるほど、しっかりとスバルらしい」と実感できる走り味と乗り味が感じられた。

e-BOXERと比べると、車重は50kg増。モーターとジェネレーターを分離したうえで、電池容量をアップ、さらにエンジンの排気量が2.0リッターから2.5リッターになったことが、重量増の要因だ。また、燃料タンク容量も増やされている。

従来モデルとの外観の違いはホイールデザインなどにとどまる(筆者撮影)
従来モデルとの外観の違いはホイールデザインなどにとどまる(筆者撮影)

しかし、モーター出力の大幅拡大(10kWから88kW)、回生ブレーキ作動の最適化、リアショックアブソーバー、ブッシュ類などの改良などによって、ドライバーの操作に対するクルマの動きの「重ったるさ」はまったく感じない。

それよりも、スバルがいう“動的質感”が上がり、動きの先読みがしやすく、運転が楽しく疲れが少ない印象を得た。ハイブリッド車にありがちな、不自然なフィーリングはない。

この記事の画像を見る(5枚)
次ページポイントは「プロベラシャフトがある」こと
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事