「有名私大で倍率1倍台」総合・推薦入試の穴場は? 情報戦を制して、一般入試より有利な条件を狙う

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上智大学の公募型はどの学部も、評定平均と英検が出願条件です。だいたい評定平均が4.0で、英検が2級か準1級のどちらかです。科目や英検のレベルは、学部や学科で変わります。

また、上智大学はたいてい事前課題が課されます。内容はレポートや課題図書の作文で、字数もおおむね2000字~4000字程度です。確かに評定と英検、さらに事前準備と少し大変ですが、上智大学という難関大学に倍率1倍台前半で挑戦できる可能性があるのであれば、非常にお得な入試といえます。

東京理科大学は、とにかく評定平均4.0を目指しましょう。選考内容は、書類選考・小論文・口頭試問・面接と、推薦入試の詰め合わせです。しかし、いずれもオーソドックスな内容です。学校の先生や塾の力を借りて実践的な対策ができればすばらしいですね。東京理科大も難関大学ですから、多少評定の条件が厳しいものの、チャレンジする価値は高いといえるでしょう。

早慶にも倍率1倍台の学科がある?

早稲田には低倍率入試はほとんどありませんが、唯一、早稲田大学の人間科学部だけが1.4倍と、低い倍率になっていました。これは、出願条件の厳しさによるものです。表の通り、文系・理系両方をバランスよく学習していた人でないと出願が難しいのです。

『提出書類・小論文・面接がこの1冊でぜんぶわかる ゼロから知りたい 総合型選抜・学校推薦型選抜』P.64より

次に、慶應義塾大学の推薦入試ですが、こちらもかなり高倍率です。それでも、いくつか倍率2倍台とややゆるやかな試験もありました。

これらに共通していることは、評定平均の条件があることです。難関大学で倍率が低いところは、それなりに出願の条件が厳しいことが多いです。英検や評定平均など自分の武器をうまく使いながら、低倍率の入試をねらっていくことが、非常に大切です。

『提出書類・小論文・面接がこの1冊でぜんぶわかる ゼロから知りたい 総合型選抜・学校推薦型選抜』P.65より

以上のように、有名大学であっても狙い目の学科はあります。ぜひ幅広い情報を集めて、大学受験を有利に進めてください。

提出書類・小論文・面接がこの1冊でぜんぶわかる ゼロから知りたい 総合型選抜・学校推薦型選抜
『提出書類・小論文・面接がこの1冊でぜんぶわかる ゼロから知りたい 総合型選抜・学校推薦型選抜』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
小林 尚 個別指導塾CASTDICE塾長

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Sho Kobayashi

埼玉県出身。高校受験で私立開成高校に入学し、現役で東京大学文科Ⅰ類に入学。東京大学法学部第Ⅰ類卒業。大学卒業後は経営コンサルティング会社の戦略部門を経て、株式会社キャストダイスを設立。近年ではYouTuberとしても活動しており、YouTubeチャンネル『CASTDICE TV』にて受験・キャリアに関する動画を配信中。著書に『開成流ロジカル勉強法』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

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橋本 尚記 推薦入試専門推進塾塾長

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はしもと なおき / Naoki Hashimoto

推薦入試専門推進塾塾長。早稲田大学政治経済学部経済学科を卒業後、塾講師・家庭教師の経験を経て、推進塾を設立。学校の授業についていくのが困難な生徒に対してもねばり強く、わかるまでよりそい続ける授業内容に定評がある。経済的に恵まれない生徒に対し中学校に出向いて学校授業の補講を行う「放課後塾」にも講師として参画。YouTubeチャンネル『推進塾【推薦入試・総合型選抜専門】』にて、総合型選抜・学校推薦型選抜を中心に、受験情報や勉強法などの情報を発信している。

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