「理屈では納得しない子」をパッと動かす方法 どうしてもダメなときに使える「間接話法」

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今までの私の経験上、この間接話法では、次のような利点があります。

①素直に自分の誤りを正すことができる
②集中して聞くことで、内容を記憶することができる(印象に残りやすい)
③自主的に行動を起こす

直接言われると、逆に本題に集中できない

私たち大人でも、喫茶店で、横で話している人たちの会話をじっくり聞いてしまい、頭に入ってしまったということは一度ならずともあるのではないでしょうか。勉強していて、隣の人の話がノイズになって集中できなくてイライラしても、その隣の人の話をなぜかすべて覚えているという笑えないことも起こりますね。また、上司が部下を指摘するときも、指摘された本人よりも、それを聞いている周りの社員の方がよく聞いているということもあります。

直接言われる(これを「直接話法」と呼んでいる)と、言われた本人は、次に何を話そうかと考えながら聞いていたり、相手の感情を感じ取りすぎて本来聞くべき内容に集中できず、理解力が低減してしまいます。また、直接言われたことでショックを受けてしまう人もいます。(言われた内容は残らず、言われたという“事実”だけが残る)要するに、横で間接的に聞けば冷静に聞けるということもあるのです。

この間接話法はぜひ一度試してみてください。聞かせたい相手が聞こえるように別の人に対して話をすることで、本来伝えたい人にかなりの効果を挙げることができます。露木さんの場合ですと、娘さんとの話の中に入れるなどでしょうか。もちろん嫌みに聞こえるような話し方はよくありません。嫌味はすぐに気づかれます。あくまでも自然な形か、一般的な話に聞こえるようにするとよいでしょう。

このように、子どもが自主的に行動するようになるには、色々なアプローチがあります。今回は3つの方法についてお話しました。ぜひ参考にしてみてください。

石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育評論家

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いしだ かつのり / Katsunori Ishida

1968年横浜生まれ。20歳で起業し、学習塾を創業。4000人以上の生徒に直接指導。講演会やセミナーを含め、5万人以上を指導。現在は「日本から 勉強が嫌いな子を1人残らずなくしたい」と、Mama Cafe、執筆、講演を精力的に行う。国際経営学修士(MBA)、教育学修士。著書に『子ども手帳』『子どもを叱り続ける人が知らない「5つの原則」』、『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』ほか多数。

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