一方で、Androidならではの注意点もある。端末のバリエーションが多く、海外の周波数に対応していないケースがそれだ。また、2回線のeSIMを同時に使う「デュアルeSIM」対応機種がまだまだ限定的。端末によっては海外用eSIMを使うと、国内用の電話が着信できないといったトラブルも起こる。ここでは、お得な回線選びからこうした注意点までを取り上げていきたい。
ahamo、楽天がお得、旅行用eSIMも要検討
海外渡航の頻度が高い人にとって、もっとも便利なキャリアはドコモのahamoと言っていいだろう。15日間までと制限はあるものの、国際ローミングの追加料金はかからず、契約しているデータ容量をそのまま海外で使うことができる。現地について、利用を申し込むような手続きも必要ないため手軽だ。
しかも、ahamoはデータ容量が10月1日に、20GBから30GBにアップした。この30GBは国内だけでなく、国際ローミング時もそのまま利用できる。ホテルのWi-Fiよりモバイル通信のほうが速く、パソコンの通信もすべてテザリングでまかなう……というのは“海外出張あるある”だが、30GBあればこのようなケースでも役に立つ。
次点は楽天モバイルで、こちらも国際ローミングの料金は無料になる。ただし、利用できるデータ容量は2GBとやや少ない。数日であれば十分だが、あまりヘビーに使うと上限に達してしまう。
また、楽天モバイルは段階制の料金プランを採用しており、3GBや20GBを超えると料金が上がる。容量を超過した場合、1GBあたり500円で購入できる。
国際ローミングの2GBも、ここに含めて計算される点には注意が必要だ。たとえば、国内で2GB使い、海外でも上限の2GBまで使うと、料金は2段階目の2178円になる。
同様に、国内で19GBに収まっていた場合でも、海外で1GB以上使うと料金が上がってしまう。国際ローミングが無料だからといって、使いすぎると予想よりも料金が高くなってしまう可能性があるというわけだ。
アメリカに限定すると、ソフトバンクがダントツで安く、使い勝手もいい。「アメリカ放題」というサービスで、国際ローミングが無料になるうえ、データ容量にも制限がない。日本で契約している料金プランのデータ容量が少なくても、使い放題になるのが太っ腹だ。しかも、電話の発着信やSMSの送信まで無料になる。
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