「難問を初見で解く人」が自然とやってる最強テク 算数でも数学でも有効「小さな数で試す」考え方

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この方法を使うと、「1gの分銅と3gの分銅」の2つだけで、「1〜4g」が量れます。2gのものでも、「3g-1g=2g」とすればいいからです。そして「5g=9g-1g-3g」なので、次に必要な分銅は9gとなります。

「1gの分銅と3gの分銅と9gの分銅」で「1~13g」が量れ、「14g=27g-1g-3g-9g」なのでその次は27g……と考えていくと、答えは「1g、3g、9g、27g、81gの5個」となります。この5個さえあれば、1〜100gまで1g刻みで量れるわけです。直感に反して、かなり少ないですね。

知識があれば楽だが、知識がなくてもたどり着ける

ちなみに数学が得意な人のために補足をしておくと、これは3進法的に考えることができます。

ある重さを量る際に「分銅を置かない(0)」「分銅を天秤の同じ側に置く(+1)」「分銅を反対側に置く(-1)」の3つの選択肢を持ちます。こう考えると、3進法ですべての整数を表すことができるとわかるので、「1g、3g、9g、27g、81g」という3の累乗の数の分銅を使えば表すことができるとわかります。

そういう知識があれば簡単な問題ではあるのですが、知識を使わなくても、「1gだとどうだろう?」「2gだとどうだろう?」「3gだとどうだろう?」と順番に考えいけば答えにたどり着ける問題でした。

このように具体的に小さな数を当てはめて「実験」を繰り返していくことで問題が解けるようになるというのは、とても面白いポイントだと考えられます。ぜひ参考にしてみてください。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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