精神科医が教える"面倒な女"との付き合い方 「女度」を引き下げれば人間関係はうまくいく

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――FacebookやインスタグラムなどSNSが発達し、人間関係がどこまでもつきまとってくる時代。モヤモヤする機会も非常に多いです。

Facebookなどは“リア充”のアピール合戦の場ですから、見ることで自分の「女」が刺激されるなら、見ないようにしたほうがいい。人からうらやましがられたり、賞賛されるために無理してキレイな料理を作ってFacebookに上げているなら、それも見直したほうがいい。

女子会を欠席する際は、残念な自分を装うのがコツ

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精神科医として多くの著書を出している水島氏。『女子の人間関係』は、いちばん売れていた『「怒り」がスーッと消える本』の2倍のペースで売れているという。「怒りに悩む人より人間関係に悩む人のほうが多いということですね」

――確かに、「女度」を軸に自分のあり方を整理すると、余計なものが剥がれ落ちていく感じがします。

突き詰めて考えると、人生は限られた期間、自分という体を与えられて生きているだけのこと。人生の質をよくする責任は自分にあります。必要以上に人に気を遣ったり、他人からうらやましがられるために何かをするというのをやめて、自分にとって大切なことに時間を使った方が断然いい。

――「女子会」なども断り方に気を遣う世界ですが。

コツは自分を一段低くすることです。たとえば、参加したくない時に「習い事が……」などというと、誰かをムラムラさせてしまう。特にキャリアアップのため、みたいな理由は女度を刺激しがちです(笑)。

「お風呂場の排水溝が詰まってなんとかしないとまずい」といったちょっと残念な人を装うと、人の女度を刺激せずに自分を差別化できるのでオススメです。

――先生の“処方箋”(文末参照)を読むと、「女度」を低くするには、強さや賢さも必要ですね。

地に足をつけて生きていく心構えが必要です。裏を返せば「自分が幸せになりたい」と決めるのです。必要以上に人に気を遣って苦労を抱えたり、時間があったら子どもに何か手作りするべきなどという強迫観念にかられて窮屈な思いをする必要はありません。それと、自分の持つ賢さを自分が抜きん出るために使うのではなく、他人の「傷を癒す」ことに使えるようになると、みんながうまくいくと思いますよ。

若い世代は、上の世代への配慮を忘れないで

――他人の傷を癒す?

たとえば、処方箋の母や義母との関係のなかで挙げた「仕事か家庭か」をめぐる問題の場合、「子どもを持って働くなんて、今どき当たり前でしょ!」という言い方では丸く収まりません。

なぜなら、母親たちだって本心では、仕事も育児も両方やりたかったはず。けれども時代がそれを許さなかったため、仕事か育児かという選択肢の中で、どちらかをあきらめた人が多い。ありのままの自分でいることを許されなかった傷ついた存在の母親たちにとって、そうした発言は傷に塩をすり込むことになってしまうのです。

若い世代の人は、自分たちが今手にしている権利は、上の世代が社会的に戦ってきた結果のものと知り、上の世代へ配慮することが必要です。

――具体的にはどう配慮すればいいですか。

反対する相手の自由を認めることです。もちろん反対意見に合わせる必要はありませんが、「お母さんの時はそういう時代だったからな」とか「お母さんは頭がいいから、社会に出て働いていたら結構出世したかも」などといった優しい目線を持ちながら、きちんと話を聞くことが母親への「癒し」につながり、話が変にねじれることを防ぎます。

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