お米はかつて、政治や経済と密接に関係し、お米を巡って争いやもめ事が起きていました。 第二次世界大戦中には、「米穀配給通帳」というお米の配給を受けるための通帳が配られ、これがなければお米を手に入れられないだけでなく、身分証明書の機能も果たしていました。
時代は進み、2024年の今、米不足によりお米の値段が上がり、家計を圧迫しています。そんな状況から、日々のニュースを気にしながら見る方も少なくないでしょう。今も昔も、お米は私たちになくてはならない存在です。しかし、お米について知らないことがたくさんあります。
今こそ知っておきたい「お米の教養」について、4000種以上のお米を食べてきた「おこめ鑑定士」である芦垣裕氏による新著『米ビジネス』より一部抜粋、再構成し、3回にわたってお届けします。
3回目は「スーパーのお米売り場と、米屋の違い」について解説します。
スーパーに並ぶお米は「ほぼ同じ品種」
突然ですが、皆さんはお米をどこで購入されますか。
スーパー、米屋、デパート、通販など、人によってそれぞれだと思いますが、最近のお米売り場はこれまでとは違い、かなり面白くなっています。まずは、皆さんが最も使われるであろう、スーパーのお米売り場と米屋の違いを見ていきます。
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