駅の「切符販売機」硬貨投入口が"縦型"なのはなぜ ほかの自販機と比較して、答えを導き出そう
「なぜ縦型を採用しているのか」を考えるだけでなく、「なぜ横型を採用していないのか」を考えると答えが見えてくるのです。
また、「縦型→切符の販売機」となっていますが、ここも横型と比較して考えることができます。切符の販売機が縦型である一方で、投入口が「横型」の販売機にはどのようなものがあるでしょう?例えば、飲み物の自動販売機は、横の場合が多いですね。これももしかしたらヒントになるかもしれません。
では比較したうえで、より具体的に考えていきましょう。硬貨を縦にすると、コロコロと転がっていきますよね。横にすると、シュッと下に落ちていきますが、転がすときよりもスピードは遅くなると考えられます。
縦だとスピードが速く、横だとスピードが遅い。そして、切符の販売機は、スピードが速いほうを採用している。ここまでわかれば、答えは自ずと見えてきます。
切符は多くの人が並んで買う
切符の販売機は、多くの人が並んで買うものなので、スピーディーに対応する必要があります。それに対して飲み物の自動販売機は、多くの人が並んでいるイメージはあまりないですよね。急いで飲み物を出す必要があるわけではありません。
「縦型のほうが、横型に比べて硬貨がスムーズに転がるため、決済のスピードが速くなり、行列の解消に役立つから。」というのがこの問題の正解になるでしょう。
ちなみに、硬貨がコロコロと転がるスピードが速いと、その分高性能で大きめの硬貨選別の機械が必要になると言われています。飲み物の自動販売機であれば、そんなに急いで対応する必要があるわけでもなさそうですし、スペース的にも小さい硬貨選別の機械のほうが場所を取らないですよね。硬貨選別の機械が小さければ小さいほど、補充用の飲み物の在庫を入れておきやすくもなります。そこまでこの問題で書く必要があるわけではないですが、こういった事情があるわけですね。
この問題は、「縦型と横型」「切符の販売機と飲み物の自動販売機」を比較する中で答えが見えてくるというものでした。このように、何か1つの物事を考えるときに、比較して考察していくというのはとても重要です。
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