テストの難問「とにかく悩む子」は成績伸びる根拠 最近の入試では思考力を問う問題が増えている

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西岡壱誠 東大 ドラゴン桜
アカデミックマインドのワークショップの様子(写真: 東大カルペ・ディエム提供)
最近の学校のテストや入試問題では、問いを立てて身の周りのことに疑問を持つ、「探求型思考力」が問われる傾向にあります。『アカデミックマインド育成講座』を監修した東大カルペ・ディエムの西岡壱誠氏が、問題が解けずに悩んでいる子どもに対して、有効なアドバイスを紹介します。

答えをすぐ教える?時間をかける?

1つの問題が解けずに悩んでいる子どもに対する大人のアドバイスとして、どちらのほうが正しいと思いますか?

A 「悩んでも仕方ないので、答えを見てみよう」と促す

B 「とにかく悩んでみよう」と本人がギブアップするまで待つ

答えを教えるか、悩んでもらうかの2択ですね。これは、多くの学校現場や塾で議論になる2択です。ベテランの先生同士でも回答は異なりますし、教育学部の先生でも意見が分かれます。

なぜ意見が分かれるのかというと、どちらにもメリットとデメリットがあるからです。

まず「答えを教える」指導は、生徒にどんどん次の問題を解いていくことを促します。悩んでいても答えが出ない問題も多いですし、何度も同じような問題を解くことで「慣れる」ということもあります。ですから、多くのことを効率よく学んでもらうときには、Aの指導のほうが正しいのです。

しかし最近の中学入試・高校入試・大学入試では、「悩む」指導を経験している生徒でないと解けない問題が多く出題されるようになってきています。

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