医師不足を助ける新しい資格「医師助手」の期待度 アメリカで始まり、日本でも導入の議論が進む

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PAで看護師の山田凌大(りょうた)さんは、医師の指示・監視下のもと、膝の状況を確認する触診を行い、レントゲンやMRIの画像をAさんに見せながら、手術内容の説明や、入院から退院までのスケジュールや注意事項などを詳しく伝えていく。

患者には専門用語の羅列では伝わらない。「会話を通してどこまで理解できているかを確認しながら、言葉を選んで伝えていくことを心がけている」と山田さん。

Aさん(右)に手術の説明をする山田さん。数年来の関係性で和やかな空間があった(写真:筆者撮影)

スムーズな手術の進行を目指す

朝8時30分。

病院の手術室には、第一助手として加藤有紀医師の前で手術をサポートする山田さんの姿があった。PAは山田さんを含め3人(取材当時。現在は4人)が在籍。手術がある日は加藤医師が手術室に入るまでに以下の役割を分担し、スムーズな手術の進行を目指す。

・その日の手術全体のスケジュールの確認・調整
・手術中に確認するレントゲンやMRIなどの画像データを選んでモニターに表示する
・使用する手術機材の確認
・手術室看護師への教育的関わり
・手術室に入室した患者さんとのコミュニケーション
手術開始までにレントゲン写真やMRI画像を選定する山田さん(写真:筆者撮影)

「お願いします」という加藤医師のかけ声で、手術が始まった。

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