吉野家「ダチョウ肉丼」の裏で見逃される重要展開 同時に「スキンケア商品」も発売…訴求力はある?

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(3)エシカルだったとしても、購入に結びつくか?

牛は飼料を多く摂取し、さらにメタンを出す。それにたいしてダチョウは飼育効率が高い(もっとも、コスト面も含めて完全にダチョウが優れているのであれば人類はこれまでもダチョウを飼育していたはずだが)。

今回のスキンケア事業もダチョウのあらゆる部位をも研究して活用する。そのイメージから一部の消費者には訴求するだろう。ただ節約志向の強い消費者は、エシカルな側面だけでは購入に結びつかないかもしれない。

SPEEDIAのお手並み拝見

以上3つの側面から記載した。

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ところで、私の記載に漏れている重大な側面がある。それは商品の実力だ。スキンケア商品はなかなか即時的な効果を実感するのが難しい。

ただ、それでも、商品がすごい効果で、ただちに口コミが広がるかもしれない。さらにインフルエンサーマーケティングによらず、インフルエンサーたちがその効果を絶賛し、またたくまに人口に膾炙するかもしれない。

私は吉野家の旧来ターゲッティング層と、今回の高級スキンケアラインナップはうまく接合しないのではないかと懸念を表した。しかし、その懸念を払拭するくらいダチョウの凄さを見せつけてくれるかもしれない。その意味でSPEEDIAのお手並み拝見というところだろう。

もっともこう書く以上、私はエイジングクリームを買ってみるつもりだ。あっ……。でも、1万5000円かあ。税込みだと1万6500円かあ。吉野家の牛丼だったら並盛33杯も食えるなあ(なんていう私のような大衆は相手にされていないかも)。

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