「ミスをチャンスに変える」ずるい"謝罪メール術" 仕事がデキる人は不用意にお詫びをしない

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理不尽なことを言ってきた相手を非難し、真正面から戦うでしょうか。しかし合理的に考えてみると、戦うメリットが一切ないことに気づくはずです。

メールをストレス発散の道具にしない

見積もりを出したあなたのゴールは「受注」です。相手と喧嘩をしたり、論破をしたりすることで、そこに到達できる確率は上がるでしょうか。

答えは「NO」です。多くの場合、その確率を下げることにつながります。

それならば、ゴールに少しでも近づけるように「どんなメールを書いたら、相手は導入に前向きになってくれるだろうか」と考えて、適切なコミュニケーションをとるべきです。

なぜか仕事が速い人の ずるいメール術 入社3年目までに差がつく「ビジネスメールの正しい使い方・考え方」
『なぜか仕事が速い人の ずるいメール術 入社3年目までに差がつく「ビジネスメールの正しい使い方・考え方」』(PHP研究所)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

メールでストレスを発散しても、会社の売上やあなたの評価にはつながらないですし、相手の対応によっては、さらにストレスが溜まるかもしれません。

メールは、自分の言いたいことを簡単に伝えられるツールです。手軽さゆえに、怒りにまかせてメールを書いてしまい、後で絶望的な気分になる人もいます。

気持ちが収まらないなら、素直に声をかけて対話の機会を作りましょう。

「大きな行き違いがあるようなので、直接お話をさせていただけませんか」

「このままメールで書くと喧嘩になりそうなので、直接お話ししたいと思います」

売り言葉に買い言葉……とならないためにも、メールが苦手な人は特に、直接話すようにしたほうがいいでしょう。

平野 友朗 日本ビジネスメール協会代表理事、アイ・コミュニケーション代表取締役

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ひらの ともあき / Tomoaki Hirano

1974年、北海道生まれ。筑波大学人間学類で認知心理学を専攻。広告代理店勤務を経て独立。2004年、アイ・コミュニケーションを設立。2013年、一般社団法人日本ビジネスメール協会を設立。ビジネスメール教育の専門家。メールのスキル向上指導、組織のメールのルール策定、メールを活用した営業力強化、メールコミュニケーションの効率化や時間短縮による業務改善など、支援実績は多岐に渡る。これまでに研修やコンサルティングを行った組織は、官公庁から民間企業、団体や学校に至るまで5000を超える。年間150回以上の研修やセミナーでの講演、1500回以上のメディア掲載、2003年から続くメルマガ「毎日0.1%の成長」を通じて、ビジネスメール教育の普及に力を注いでいる。著書は「なぜか仕事が速い人のずるいメール術」(PHP研究所)、「仕事が速い人はどんなメールを書いているのか」(文響社)など38冊。(一般社団法人日本ビジネスメール協会
https://businessmail.or.jp/)

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