フィンランド人は「夏休み3週間」が当たり前 日本人が知らない「余暇至上主義」の生き方

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・ワークライフバランスはどこの職場でも実践されていますか。

「どこでも大切にしています。3時か4時になったらみな帰りますし。スーパーも土日は半日しか営業していないケースも」

「夏の企業は社員が休むので、学生インターンが大活躍。私もテレフォンセンターで働きました」

「そういえば、朝6時から24時まで目盛りのある手帳はなかったかも。夕方6時以降に書き込めるスペースがない手帳も」

・日本で北欧流スローライフを送るためのアイデアはありませんか?

「日本は目や耳から入る情報が多いので、音のない環境を求めたくなる。私の家族も自然の豊かなところに2週間に1回は行くようにしていました」

「時間を気にしないでいい、予定のない時間を作ってはどうでしょう」

・日本人の「ここが変だよ」は?

「なぜ、有休を少ししかとらないのですか」

「大学で勉強したこととまったく関係のない仕事をする人が多いことにびっくりしました」

日本人には驚きのライフスタイル

フィンランド人と日本人の両親を持つウコンマーンアホ万里さん。高校時代をフィンランドで過ごし、「フィンランドの授業はおもしろいけれど、学校生活という点では日本のほうが楽しかった」と振り返る

この日、カフェに集まったのは学生、NPO代表、主婦、会社員など。みなフィンランドのライフスタイルや教育制度に関心を持つ人ばかりだ。

話を聞いて浮き彫りになるのは、日本とフィンランドのライフスタイルの違いだ。午後3~4時に仕事を切り上げて4~5時に夕食を取り、さらに8~9時には軽食を取るというのは、日本人からすると驚きではないだろうか。

もちろん夏休みもしっかり取る。スピーカーを務めた1人で、フィンランド人の父親と日本人の母親を持つ大学生のウコンマーンアホ万里さんによると、有給休暇を夏にまとめて3週間ほど取って夏休みとし、田舎のコテージでのんびり過ごすのが一般的なスタイルという。

「北部の町に親族が共同で使うコテージがあり、私も週末や夏休みには、目の前の湖で釣り、カヌーこぎ、ハイキング、ベリー摘みなどをして過ごしていました」(万里さん)

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