男児4人の母はなぜ「起業」を選んだのか 子だくさんワーキングマザーの仕事論<4>

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16歳から5歳まで4人の男の子を育てる小野朋江さんは、2011年に外国人留学生の就職支援を行う会社を立ち上げた

2人目の壁を軽やかに飛び越え、3人以上の子どもを産み育てながらキャリア構築してきた“子だくさんワーキングマザー”を訪ねる連載。第4回は、外国人留学生の職業紹介事業を行うASIA Link代表の小野朋江さん(43)だ。16歳から5歳まで男の子ばかり4人の小野家の朝は、誰よりも早く5時半に起床する、長男の朝食作りから始まる。

家事はあえて頑張らない

「6人家族なので、卵を7個くらい使って、毎朝どーんと大きなオムレツを1個作ってくれます。中にトロットロにとろけたチーズが入っていて、すごく上手なんですよ」と小野さんは目を細める。

長男に朝食作りを頼んだことは一度もない。4年前に起業し、帰宅後も持ち帰り仕事をこなして、疲労で徐々に朝起きられなくなってきた小野さんの代わりに、いつのまにか、長男(当時小学校6年生)によるトーストとオムレツとサラダが食卓に並ぶようになった。

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現在、ASIA Linkにはアジアを中心に20カ国の留学生1300人が登録しており、紹介先として約50社との取引がある。しかし小野さんを入れて社員4名と会社は少数精鋭、日中は企業訪問や留学生の面談から事務作業までこなし、関東全域を守備範囲に精力的に営業を展開する。疲れ果てて帰宅すると、子どもたちと夕食をともにし、スキンシップを取りながら居間のソファで完全に寝落ちしてしまう。

「平日の夜は、週に3日は家事ヘルパーさんと母が夕食を作ってくれます。残りの2日は、駅近くの惣菜店で買うことがほとんど。本当にお恥ずかしい話ですが、私が作るのはみそ汁ぐらいです」

小野さんがソファで寝ている間に夫が帰宅し、自分の夕食を準備して食べ、食器を洗ってくれる。無理はせず、家事はあえて頑張らない。しかし、業務は就業時間内ではとても収まりきらず、夫の就寝後から明け方5時ぐらいまで、ひとり事務作業を黙々と行う。

「会社員時代は仕事より眠気が勝りましたが、経営者となった今は、事務作業すらワクワクする。やらされている感がいっさいなく、結果はすべて自分に返ってくるから、それでアドレナリンが自然に沸いて出てくる感じですね」

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